(1789-1872)アイルランドのキルデア州ニュータウン生まれの著述家。ダブリンのトリニティ・カレッジで法律を学ぶが、病身のために中退しロンドンに移り住んで文筆業に入る。彼の最初でまた最も良く知られている著書は「The
Fairy Mythology」(1850)で、日本でも市場泰男氏による2冊の翻訳本「妖精の誕生(主に解説部分を収録)」「フェアリーのおくりもの(民話集)」として出版されている。その後も「世界史概論」「ギリシア独立戦争史」「古代ギリシアとイタリアの神話」「物語と民間創作」など多くの著書を執筆した。
「グリム兄弟、ティーレその他の人々は、骨身惜しまず苦労していろいろな国の民間伝承を収集した。私はその後にやってきて、収穫をかき集めた。このテーマについて今後本を書こうとする人には、もはや落穂以外には拾えるものはほとんど残っていないのではないかと私は思う。伝説はたぶん一般の人々の記憶から急速に消えうせるだろう。」(1850年10月トマス・カイトリー/「妖精の誕生」まえがきより) |