James Joyce ジェイムズ・ジョイス

(1882-1941)アイルランド生まれ。イエズス会の大学ユニヴァーシティ・カレッジで、聖職者になるための哲学や教養を身につけるが、在学中カトリックに失望して信仰を捨て、同時に文学の道へと進むことになった。彼の青年期には、ちょうどイェイツを中心にアイルランド文芸復興運動が盛んだったが、ジョイスは民族主義にもゲール語にも冷淡で、故国では孤立していた。後年、彼はフランスやスイスを転々としながら執筆活動を続けた。「若い芸術家の肖像(1916)」、長編「ユリシーズ(1922)」、短編集「ダブリンの人々」、「フィネガンズ・ウェイク」ほか。

ちなみに、「ユリシーズ」とはホメイロス(BC800年頃)の書いた叙情詩「オディッセイア」に登場する英雄オディッセウス(ギリシア語)の英語読みである。ジョイスは「ユリシーズ」という題名のもと、ダブリンの街を舞台に、非英雄的なレオポルド・ブルームという1人のハンガリー系ユダヤ人の平凡な日常を描いた。

関連書籍
「ユリシーズ(世界文学全集)」ジェイムズ・ジョイス著/丸谷才一・永川玲二・高松雄一共訳/河出書房新社1964
「ジョイス」伊藤整編著/研究社出版/1969
「フィネガンズ・ウェイク 1・2」ジェイムズ・ジョイス著/柳瀬尚紀訳/河出書房新社/1991
「フィネガンズ・ウェイク 3・4」ジェイムズ・ジョイス著/柳瀬尚紀訳/河出書房新社/1993
「ジョイスとケルト世界」鶴岡真弓著/平凡社/1997
「ダブリンの人々(Dubliners)」ジェイムズ・ジョイス著/安藤一郎訳/新潮文庫
「若い芸術家の肖像」ジェイムズ・ジョイス著/丸谷才一訳/講談社文庫
「聖パトリック祭の夜〜ケルト航海譚とジョイス変貌」鶴岡真弓著/岩波書店

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